【おすすめBL】赤のテアトル 緒川千世

赤のテアトル

赤のテアトル (Feelコミックス オンブルー)

緒川千世先生の『赤のテアトル』をご紹介。

※ネタバレを含むのでご注意ください。

 

あらすじ

パリのファッション業界で、一躍名を馳せた女性靴ブランド・アバルキン。その急成長の裏には、秘密があった。それは淫らな肢体とむせ返るような色香で業界人を惑わす、美しき青年社長・ユーリの枕営業・・・。そんな娼婦まがいのことを夜ごと繰り返すのも、すべては愛しい側近のゴーストデザイナー・アダムの夢を叶えるため。彼を繋ぎとめられるなら、たとえ利用されていても構わないと気丈に身体を差し出すユーリだったが――。

引用: Amazon CAPTCHA 

感想

童話『赤い靴』をモチーフにしたお話ですね。

貧しい少女カーレンは、ずっと病気だった母親と二人っきり。ある日、靴を持たない彼女は足に怪我をしたところを靴屋のおかみさんに助けられ、赤い靴を作ってもらう。その直後、看病も虚しく母親は死んでしまった。

孤児のカーレンは母親の葬儀に赤い靴を履いて出席し、それを見咎めた老婦人は彼女の境遇に同情して養女にした。

裕福な老婦人のもとで育てられたカーレンは、町一番の美しい娘に成長した。ある日、靴屋の店先に綺麗な赤い靴を見つけたカーレンは、老婦人の目を盗んで買ってしまう。戒律上、無彩色の服装で出席しなければならない教会にもその赤い靴を履いて行き、老婦人にたしなめられる。それでもカーレンは教会に赤い靴を履いていく。

老婦人が死の床についているときにさえ、カーレンはその靴を履いて舞踏会に出かけてしまう。すると不思議なことにカーレンの足は勝手に踊り続け、靴を脱ぐことも出来なくなる。カーレンは死ぬまで踊り続ける呪いをかけられたのだった。 夜も昼もカーレンは踊り続けなくてはならなかった。カーレンが看病しなかったばかりに亡くなった老婦人の葬儀にも出席できず、身も心も疲弊してしまう。

とうとう呪いを免れるため首斬り役人に懇願して両足首を切断してもらう。すると切り離された両足と赤い靴はカーレンを置いて、踊りながら遠くへ去ってしまった。

心を入れ替えたカーレンは不自由な体で教会の慈善活動に励む毎日を送る。ある日、眼前に天使が顕現し、罪を赦されたことを知ったカーレンは、法悦のうちに天へ召されていった。

引用:赤い靴 (童話) - Wikipedia

アダムの作る靴に魅せられたユーリ。

その靴を履き続けるために、枕営業でも何でもやっていたけれど、そんなことを続けて正常でいられるわけがないですよね。

物語はすでに壊れかけているユーリの状態から始まります。

 

アダムはユーリの母親ユリヤに気に入られてアバルキンの靴を作り始めます。

その靴に魅せられたユーリ。

一見すると、ユーリが赤い靴の主人公のように見えますが、話が進んでいくと…。

 

自分の作った赤い靴を履くユーリに魅せられたアダムもまた赤い靴の主人公だったのかもしれません。 

 

ユーリの呪いを解くためにアダムの靴を履けないようにしたアダム。

そして、アダムも右手に怪我を負ったことで靴を作ることができなくなり呪いから解放される。

 

世の中に発表するような作品を作ることはできなくなったけれど、恵まれない子供達のために礼拝用の靴を作り続けます。

 

ユーリ自身ももともとの夢だったことに歩き出し、派手な生活から一変ふたりだけの生活を送るようになります。

 

緒川千世先生の話はすごく考えさせられますね。

こういうお話好きです。

赤のテアトル (Feelコミックス オンブルー)

赤のテアトル (Feelコミックス オンブルー)